セシウム100Bq/kgの意味をわかりやすく
日本では2012年4月から、放射性セシウム(セシウム134+137の合計)について、食品の区分ごとに次の基準値が定められています(単位:Bq/kg=1kgあたりのベクレル)。
| 食品区分 | 基準値 | 区分の理由 |
|---|---|---|
| 一般食品 | 100 Bq/kg | 米・野菜・肉・魚など大半の食品 |
| 乳児用食品 | 50 Bq/kg | 乳幼児への配慮でより厳しく設定 |
| 牛乳 | 50 Bq/kg | 子どもが多く摂取するため |
| 飲料水 | 10 Bq/kg | 毎日大量に摂取し代替が難しいため最も厳しい |
これらは、事故直後に使われていた暫定規制値(一般食品500Bq/kg)を大幅に引き下げたものです。
基準値は、食品から受ける追加の被ばく線量が年間1mSvを超えないように設定されています。その計算は、次のように安全側(実際よりも厳しめ)に立っています。
実際には基準値を超える食品はほとんど流通しておらず、現実の食品由来の被ばくは年間1mSvより大幅に小さいことが各種調査で確認されています。
日本の食品基準値は、国際的に見ても厳しい部類です。放射性セシウムについて主要な基準を比べると次のようになります。
| 基準 | 放射性セシウムの値 |
|---|---|
| 日本(一般食品) | 100 Bq/kg |
| コーデックス(国際食品規格) | 1,000 Bq/kg |
| EU(一般食品・参考値) | 1,250 Bq/kg |
| 米国(参考値) | 1,200 Bq/kg |
日本の一般食品100Bq/kgは、国際規格コーデックスの10分の1の水準です。
Bq(ベクレル)は食品などが「どれだけ放射線を出しているか」の強さ、Sv(シーベルト)は「人体がどれだけ影響を受けるか」を表します。食品の基準はBq/kgで示され、それを摂取したときの人体影響をSvに換算して年間1mSv以下になるよう管理しています。
基準値は継続摂取でも年間1mSvを超えないよう厳しく設定されており、わずかな超過の食品を一度口にした程度で健康被害が生じる値ではありません。
飲料水の基準値は最も厳しい10Bq/kgで、各地の水道水は継続的に検査されています。近年は検出されない、または極めて低い値で推移しています。